14 December, 2010

体育

この前、体育の授業で
バレーボールとバスケットボールのふたつの種目に分かれてやっていました。
ぼくはバスケットが大嫌いなので、バレーにしていました。
体育館の中で試合をどちらもしていると
急にバスケットのみんなが静かになりました。
どうしたのかと、バスケットの方を見てみると
一人の女の子が倒れていました。

女の子は男の子に試合中に、バスケットゴール付近で、かなり強い接触をしてしまったようで、顔を押さえたまま立ち上がれないでいました。

先生がすぐに救出に向かい合いました。
女の子は授業が終わっても立ち上がれないでいました。
授業後の更衣室で、故意ではないのに加害者になってしまった男の子を見かけました。
彼の手は震えていました。
接触時に負った怪我のせいなのか、人を傷つけてしまったという罪悪感からかわからないですが、彼の手は震えていました。

人は、自分以外の誰かを故意ではないのに傷つけてしまうことがあります。
突然、人と人という関係から
被害者と加害者という関係に変わってしまうのです。
本当は、そんなの何もないまま、ふつうに暮らしたいと思いますが
この社会では、毎日人と接触するので避けられないことだと思います。

大切なのは
人を傷つけてしまった後、そのことをずっと引きずって、自分の殻に閉じこもらないことです。
傷つけてしまったら、もうしょうがないです。
その被害者の人に直接何か返すことはできないかもしれない。
であるなら、これから出会う人や、出会ってきた人を、もっともっと大切にしたり、喜ばせたりすればいいと思うのです。
人は人を傷つけたり
そして、喜ばせたり
いろんなことを乗り越えていかなければならないのだと
体育の授業で学びました。