22 March, 2011

停電の夜に

電気が使えない夜が訪れるようになってから
もう1週間以上が経っています。

夜の停電はなぜだか、時間の流れるスピードをすごく遅くしているように
感じます。
1時間が1時間以上に感じたりします。
テレビやインターネットも使えず、
ただロウソクの火を見ています。

暗い中で久しぶりに
メールを読み返しました。

保護してある昔のメールは、全部君からのメールでした。
読み返してみると
「あ、こんな時があったな。」とか
「あ、こんなにうれしかったんだ。」とか。

今では見落としてしまうような小さな出来事も
文字を通じてぼくは思い出しました。

こんなにも大切な人がいて
こんなにも大切にしたいと思える自分がいる。

ぼくは胸を張って幸せだと言いたいです。
もしかしたら、こんな風に思っているのはぼくだけかもしれないと思うと
少し寂しくなったりもします。

でも、好きという気持ちを
ずっと忘れたくないと思ったのは事実です。

停電の夜、暗闇の中で
昔の君とぼくの文字が
今のぼくを元気にさせてくれました。

ありがとう。