29 December, 2010

パンダとネズミ

(Courtesy of the Artists; Galerie Eva PresenhubAer, Zurich; Matthew Marks Gallery,
New York; Monika Spruth & Philomene Magers, Cologne/Munich/London)

この前に、展示を見に行ったペーター・フィッシュリとダヴィッド・ヴァイスのDVDを買いました。
タイトルは「ゆずれない事/正しい方向」といいます。

ぼくは、この映像に出てくるパンダとネズミが大好きです。
パンダとネズミはいつもいっしょにいて
とても仲良し。たまにけんかもしたりします。
彼らのやること、なすこと、全部愛おしいのです。

しかし、なんで、ペーター・フィッシュリとダヴィッド・ヴァイスはパンダとネズミをチョイスしたのでしょうか。
謎です。
でも、考えてみたいと思います。

うーむ。
そうだなあ。

きっと、パンダはすごく数が少なくて
希少価値がある動物だと思うのです。
動きもゆっくりで、笹の葉が大好きな草食系。
誰からも愛される存在。

それで、ネズミはもう、わんさか、どこにでもいる動物です。
ぼくも、ベルリンに住んでいるときは、よくネズミを見かけました。
駅のホームでぼーっと電車を待っていると、線路に素早く動く小さなかたまり。
ネズミくんです。とってもかわいかったです。
遠くから眺めている分にはいいのですが、
家にいると思うとぞっとしてしまいます。
食べ物を食い荒らしていないかなど。
さいわい、ぼくは日本の家でもベルリンの家でもネズミを見かけることはありませんでした。

こんな具合に、誰からも好かれるパンダと
誰からも少し変な目で見られるネズミ。
そこら辺をペーター・フィッシュリとダヴィッド・ヴァイスは伝えたかったのかなあと思うのです。

どういうことかというと、うーむ。国同士に例えてもいいかもしれませんし、
人種に例えてもいいかもしれない。

うまく言えませんが
そんな感じがするのです。